- You’re Holding Me Down – The Buzz
- Come On Back – Paul & Ritchie & The Cryin’ Shames
- Baby I Go For You – The Blue Rondos
- Crawdaddy Simone – The Syndicats
- She Comforts My Sorrow – The Bystanders
- Love Gone Again – The Birds Of Prey
- Little Baby – The Blue Rondos
- I Love To See You Strut – David John & The Mood
- What’cha Gonna Do Baby – Jason Eddie & The Centreman
- It Ain’t Right – The Saxons
- Let Me In – The Cryin’ Shames
- I Take It That We’re Through – The Riot Squad
- Diggin’ For Gold – David John & The Mood
- Summer Without Sun – The Charles Kigslley Creation
- Walking On Ice – The Riot Squad
- Big Fat Spider – Heinz & Wild Boys
- Come On Baby – Jason Eddie & The Sentremen
- What’s News, Pussycat – The Cryin’ Shames
- What Can I Do – The Blue Rondos
- City Lights – The BIrds Of Prey
- No More You And Me – Tornados ’66
- Too Far Out – The Impac
- Shake With Me – THe Puppets
- Leave My Kitten Alone – The Syndicats
- Bluebirds Over The Mountain – Shade Joey & The Night Owls
- Bring It To Jerome – David John & The Mood
- I Gotta Buss – The Buzz
- I Don’t Love Her No More – The Hotrods
- I’m Not A Bad Guy – Heinz & The Wild Boys
- Singing The Blues – Jason Eddie & The Centremen
2007年にリリースされたジョー・ミークのコンピレーション。彼のコンピレーションはそれぞれ特色がありますが、当アルバムは、ジャケットやタイトルから想像がつくように、ジョーのプロデュース作品の中でもサイケデリックの香りが強いナンバーを集めています。結果的に彼が非業の死を遂げるまでの一年半の間に録音されたナンバーが多数を占めていて、この間の彼の心情等を想像すると、このようなサウンドに向かっていったのもわかるような気もしますし、一方で、斬新なサウンドを作り続けて来た彼が、サイケの波に飲み込まれようとしていたとも思え、なんとも聴き応えのある一枚に仕上がっています。
当サイト的には、リッチーの参加曲について述べなければなりませんが、とりあえず強調表示した曲目にリッチーが参加しているのはほぼ確実です。一番のポイントはThe Puppetsのナンバー、"Shake With Me"。このバックはリッチー在籍時のThe Outlawsが担当しており、このシングルをレコーディングしてからしばらく後、彼等自身のシングルとしてリリースしたのが、リッチー・ファンにはよく知られた[Keep A Knockin’ / Shake With Me]です。The Outlawsのヴァージョンは、The Puppetsのテイクよりもブっ壊れ具合が数段上となっており、「史上初のヘヴィ・ロック・レコード」と言われることがあるのは伊達じゃない、といったことが、このThe Puppetsのテイクを聴くことによって伺えたりします。
その他の曲は、リッチーが参加しているとされているナンバーではありません。Paul & Ritchieというアーティストがいますが、男性のヴォーカル・デュオで、リッチーが歌っているわけではありません(笑)。しかし、ギターのサウンドやフレーズを聴いていると、リッチーのプレイがはめ込まれていてもおかしくないようなナンバーも何曲かあります。サイケデリックなアプローチということで、ジョー・ミークお得意のテープ・マジックがいつも以上に駆使されているわけで、もしかしたらリッチーのプレイが他のナンバーでも入っているのかもしれません。