Power Gate [105]
Tokyo 26 August 1981
- Over The Rainbow
- Spotlight Kid
- Love’s No Friend
- I Surrender
- Lazy – Man On The Silver Mountain
- Catch The Rainbow
- Can’t Happen Here
- Don Airey Solo
- Lost In Hollywood
- Blackmore Solo
- A Light In The Black
- Difficult To Cure
- Blackmore Solo 2
- Rondinelli Solo
- Long Live Rock’n’Roll
1981年日本公演の最終日程となった、武道館三連続公演の初日、8月26日のステージを収録したとされるオーディエンス音源を使用したプレスCD。たしか、CD-Rでもこの日は出回っていなかったと思いますので、本盤が初登場となります。オープニング、威風堂々とかの部分はすっとばして、いきなり始まります。さあ、ついていけるのか(笑)
濁り、こもりはほとんど感じられない良い状態のテープだと思います。まあまあのバランスで録られているので、聴きやすいと思いますが、低音が引き締まらないので好みが別れるかもしれません。特に、序盤は会場の雰囲気を聴く録音な感じ。会場の音も安定してくる中盤以降は、音楽が聴ける音になっていると思います。
リッチーのギターサウンドは、前年の1980年あたりから、傾向の変化が顕著になってきつつありましたが、このテープでは当時の典型的な音で録られています。それほどオンな録音ではないですが、良い音色で聴けます。個人的には好きな音色の時期なので、好印象のテープです。
初来日時のジョーは、きっちりと歌ってる日が多いので気持ちが良いです。この日も真面目に歌ってます(^^;。MCがまだまだ固いところもこの年のライヴらしいところ。特にこの日は2曲目、"Love’s No Friend"が終わった後、かなり長めのチューニングタイムになってます。ここで間を持たせようと奮闘してるジョーの姿が想像され、なかなか面白いです。
"Man On The Silver Mountain"の開始をロニーのキーでスタートさせているのが興味深いです。たしか、アメリカ・ツアーやヨーロッパ・ツアーでは、最初からジョーのキーでスタートするのが通常だった記憶があります。この日を含め、日本公演ではリズムが入るところからジョーのキーにするパターンでやったりしています。ここも聴きどころと言えるでしょう。
この日のハイライトは中盤の2曲、"Catch The Rainbow"と"Can’t Happen Here"だと思います。この2曲を受けてスタートするドンのソロは、カラフルではありますが、モチーフの関連性が前年の来日公演やアメリカ・ツアーの頃に比べるとやや散漫に感じられ、集中出来てないように感じるのは気のせいでしょうか。それに続く"Lost In Hollywood"のメドレーは、グラハムの頃と異なり、メドレーの後半で"Lost In Hollywood"がリプライズしてこないところが個人的には少々不満なのですが、この日はかなり良い流れで聴くことが出来ます。アンコールが未収録なのが惜しいです……現時点ではアンコールをやったかどうかも不明なのですが、可能性としては、アナログ盤[A Paris 1981]で聴けるアンコール部分が、この26日のものである可能性が高いのではないかと、個人的には考えています。