BS-07/08
Munich 21. October 1995

ブックレット表紙
Disc 7

1. Intro
2. Spotlight Kid
3. Too Late For Tears
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Hunting Humans
6. Wolf To The Moon
7. Difficult To Cure
8. Keyboard Solo
9. Still I’m Sad
10. Drum Solo
11. Man On The Silver Mountain
12. Temple Of The King

Disc 8

1. Black Masquerade
2. Woman From Tokyo
3. Rainbow Eyes
4. Catch The Rainbow
5. Ariel
6. Greensleeves
7. Since You Been Gone
8. Perfect Strangers
9. Hall Of The Mountain King
10. Burn
11. Hey Joe / Hey Oj
12. Black Night
13. Mistreated
14. (No) Smoke On The Water
15. Outro

ヨーロッパツアーの中で、1番多くコンサートを行なったドイツでのライヴから、前半の3日、後半の2日、計5日間をセレクトしてまとめたセットです。500セット限定で、CDホルダーに10枚まとめて収納されています。各コンサートのセットリストが書かれたブックレットが中に入っています。当サイトでは日付ごとに紹介します(Mさん、ご好意に感謝しています)。

オランダなどを回ってからドイツに戻ってきての21日、ミュンヘン公演です。10日と同程度の音質で、良好なオーディエンス録音です。始まっていきなりドゥギーの調子がおかしいです。なにか疲れたような声をしており、歌詞の入りも間違えるなど、あまり調子がよくない様です。リッチーがとちったのに引きずられたのかもしれませんが、演奏そのものの迫力は十分です。

この迫力のヴォルテージはずっと続き、’"Long Live Rock’n’Roll’"が始まります。この日は結構長めにプレイしています。’"Man On The Silver Mountain’"の前で、ドゥギーが、「リッチーが使っているのはドイツのEnglっていうアンプなんだぜ」と紹介すると、そのEnglサウンドを紹介するかのようなギターソロが始まります。このツアーではいきなりリフを弾き出すことが多いこの曲ですが、この日のプレイはリッチーのノリのよさが伝わってきます。

Disc 8に入っても勢いは止まるところを知らず、’"Black Masquerade’"のソロは、このツアーでも出色のできばえです。エンディングからそのまま’"Woman From Tokyo’"に入ります。この日は2コーラスまで演奏されており、しっかり曲になっています。メドレーっぽく次の’"Rainbow Eyes’"が始まります。このツアーではリッチーがトラブった時の場繋ぎ的に演奏されることが多いこの曲ですが、この日はリッチーもしっかり演奏しています。1コーラス歌った後、なんとリッチーが’"Catch The Rainbow’"のイントロを弾きはじめます。この曲をこのツアーで演奏するのは大変珍しいです。オーディエンスは大喜び (そりゃそうだ)

大迫力の’"Hall Of The Mountain King’"で本編は終了となりますが、まだまだ聴き所は残っています。’"Burn’"をサラっと決めた後、O.J.シンプソンをネタにして’"Hey Joe’"を演奏します。アーミングを絡めた狂乱のノイズから’"Black Night’"に突入です。初日よりもきっちりとした演奏でかっこいいです。後半のエキセントリックなソロは、第2期Deep Purpleを彷彿とさせます。極めつけは次にブチかましてくれる’"Mistreated’"です。この日以前、17日のロッテルダムでの演奏でも確認できますが、この曲のリフが炸裂したのは1978年以来です。

最後にドゥギーが’"Smoke On The Water’"をワンフレーズ歌って、幕を閉じます。この日は2時間以上のプレイ時間で、このセットのなかでもベストのパフォーマンスが楽しめます。

BS-09/10
Leipzig 22. October 1995

ブックレット表紙
Disc 9

1. Intro
2. Spotlight Kid
3. Too Late For Tears
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Hunting Humans
6. Blues
7. Wolf To The Moon
8. Difficult To Cure
9. Keyboard Solo
10. Still I’m Sad
11. Drum Solo
12. Man On The Silver Mountain
13. Temple Of The King

Disc 10

1. Black Masquerade
2. Drinking Song
3. Ariel
4. Woman From Tokyo
5. Since You Been Gone
6. Perfect Strangers
7. German Folk Song
8. Hall Of The Mountain King
9. Burn
10. Mistreated
11. Smoke On The Water
12. Outro

ヨーロッパツアーの中で、1番多くコンサートを行なったドイツでのライヴから、前半の3日、後半の2日、計5日間をセレクトしてまとめたセットです。500セット限定で、CDホルダーに10枚まとめて収納されています。各コンサートのセットリストが書かれたブックレットが中に入っています。当サイトでは日付ごとに紹介します(Mさん、ご好意に感謝しています)。

ベストパフォーマンスのミュンヘン公演の翌日、ライプツィヒ公演です。少々ステージが遠い感じがするものの、他の日と同様良好なオーディエンス録音です。Disc 9の何カ所かで、プレスミスと思われるノイズが入ります。

この日も前日の勢いを引き継いだようなノリで進行しますが、時間そのものは前日に比べると短めです。’"Hunting Humans’"の後にプレイされるブルーズは、リッチーのトラブルの場繋ぎで演奏されており、いつものブルーズとは違います。前日同様’"Mistreated’"もプレイされますが、やはりあっさりした印象です。オープニングのノリが持続せず、だんだんと勢いがなくなっていくような……

決して悪い演奏ではありませんが、21日を聴いた後で聴くとどうしても比べてしまいます。’"Smoke On The Water’"は前日と違ってきっちりやってくれますが、ワンコーラス目、途中までドゥギーがおらず、グレッグが替わりに歌っています。

EC 008-011
Disc 1/2 : Lyon 30. October 1995
Disc 3/4 : Paris 31. October 1995

Disc 1

1. Over The Rainbow
2. Spotlight Kid
3. Too Late For Tears
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Not Fade Away – Hunting Humans
6. Wolf To The Moon
7. Difficult To Cure
8. Keyboard Solo
9. Still I’m Sad
10. Drum Solo
11. Man On The Silver Mountain
12. Traditional Song
13. Temple Of The King
14. Black Masquerade

Disc 2

1. Ariel
2. Since You Been Gone
3. Perfect Strangers
4. Walzing Matilda
5. Hall Of The Mountain King
6. Burn
7. Black Night
8. Smoke On The Water
9. Over The Rainbow

Disc 3,4は省略

ドイツ・ツアー終了後、10月30日と31日にはフランスでコンサートを行っています。これは、この2日間を収録した4枚組で、たいへん音質、内容とも素晴しいです。特にセット・リストで目立った変化はありませんが、充実した演奏が聴けます。当サイトでは日付ごとに掲載します。

10月30日は、ところどころこもったりもしますが、臨場感のあるラインなみのバランスで楽しめます。多少迫力に欠けるところもありますが、聴きやすいと思います。’"Hunting Humans’"の導入でプレイしている’"Not Fade Away’"は、いうまでもなくストーンズで有名なナンバーです。リッチーにとっては’"Paint It Black’"に続くストーンズ・ナンバーのカヴァーという事になります。……という程大げさなもんでもありませんが (^^;;)

この日はドゥギーが後半になって力尽きたのか (^^;) 、多少声が出なくなる個所がありますが、全体を通して素晴しいパフォーマンスが楽しめます。特に’"Hall Of The Mountain King’"の後半、畳み掛ける部分でのリッチーはなかなかキテます。そのままフィードバックのソロを決めるあたり、ノッている感じが伺えます。

アンコールになって’"Burn’"が飛び出しますが、チューニングが狂っていて、いったん手を止めて直しております (^^;)。で、気をとり直して再スタート。そして、このツアーでは単独でプレイされるのは珍しい、’"Black Night’"が演奏されます。なんでプレイが少ないかというと、ドゥギーが歌詞を覚えていないからだったりします (^^;)。この日の演奏でも、最初から自信のなさそうな小さな声で (爆)、2コーラス目は笑ってゴマカすところもあったりします。この日の’"Smoke On The Water’"は、最近のプレイにしてはかなりスローテンポで演奏されています。

No Number
Paris 31 October 1995
Disc 2 10-15 : Rotterdam
17 October 1995
Disc 1

1. Over The Rainbow
2. Spotlight Kid
3. Too Late For Tears
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Hunting Humans
6. Trad Song
7. Wolf To The Moon
8. Difficult To Cure
9. Still I’m Sad
10. Man On The Silver Mountain
11. Trad Song
12. The Temple Of The King
13. Black Masquerade

Disc 2

1. Ariel
2. Since You Been Gone
3. Perfect Strangers
4. Woman From Tokyo
5. Trad Song
6. Hall Of The Mountain King
7. Blues
8. Burn
9. Smoke On The Water
10. Hey Joe
11. Rainbow Eyes
12. Trad Song
13. Love Hurts
14. Mistreated
15. Black Night

コメント未作成

AMS 1996-02-3-1/2/3
London 3. November 1995

Exchange Disc AMS 1996-02-3-2X
Disc 1

1. Over The Rainbow
2. Spotlight Kid
3. Too Late For Tears
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Hunting Humans
6. Wolf To The Moon –
   Difficult To Cure
7. Still I’m Sad

Disc 2

1. Man On The Silver Mountain
2. Temple Of The King
3. Black Masquerade
4. Greensleeves
5. Ariel
6. Since You Been Gone
7. Perfect Strangers

Disc 3

1. Mistreated
2. Hall Of The Mountain King
3. Burn
4. Black Night
5. Smoke On The Water
6. Hey Joe

ヨーロッパツアーも終盤のイギリス公演から、11月3日のハマースミスを収録した音源です。初回プレスには2枚目のディスクにプレスミスがあり、一部の店で正常なものと交換してくれました。そのときのディスクケースが、’"Exchange Disc’"としてあげてあるものです。セカンドプレスからはすべて正常なようです。昨年、ゴールド仕様で再発もされています。この次の日、4日の同会場の音源も出回っています。

この日はヨーロッパ・ツアー中最長の演奏時間を誇り、また時間だけでなく内容も大変素晴しく、名盤といえるでしょう。’"Spotlight Kid’"の途中位まではちょっと音質的に辛いですが、それ以降は大変良好なオーディエンス録音です。私の好みから言えば、ギターがやや大きく、音像が小さくまとまっているような印象ですが、高音質であることは間違いありません。プライヴェートビデオも出回っていますが、多少ピントが甘く、完全収録ではないのが惜しいです。

リッチーやドゥギーの母国ということで、大変リラックスした、アットホームな雰囲気が感じられるライヴです。しつこく’"Kill The King’"をリクエストする観客がいるのが笑える (^^;) 。’"Long Live Rock’n’Roll’"が結構長くプレイされていて、掛け合いのフレーズもいつもとちょっと違っています。この日のリッチーの音は、1970年代のRainbowの音に、ちょっと似ている感じで、なかなかいいです。

‘"Man On The Silver Mountain’"も、この日はスペシャル・ロング・ヴァージョンで楽しめます。ギターとキーボードのコール & レスポンスが展開されるのはこの日だけではないでしょうか。なんと、曲中で’"16th Century Green Sleeves’"がチラッと聴けます。テンポがかなりゆっくりなので、最初は一瞬わからなかったのですが、ドゥギーが歌っている歌詞は間違いなく’"16Th Century Green Sleeves’"です。

リッチーはこの日も全体的に音数多く弾きまくっていますが、アグレッシヴというよりは、よりギターを歌わせているプレイになっており、ロッテルダムとはまた違った意味で好調なプレイが楽しめます。

通常’"Greensleeves’"をプレイする’"Hall Of The Mountain King’"の導入で、’"Rainbow Eyes’"や’"Waltzing Matilda’"(‘"Waltzing With Ritchie!’"と大合唱する観客がいい感じです (^^))、そして’"Mistreated’"をプレイすると場内大受け (日本でも聴きたかった……)

アンコールもなかなかやってくれます。イギリスでのコンサートということで、’"Burn’"の前で’"God Save The Queen’"をプレイ。ドイツ以外で国歌をプレイするのはなかなか珍しいです (アメリカじゃ絶対にやらんだろうな)。エンディングのリフを無視してソロをキメまくった’"Burn’"、珍しくいきなりリフからスタートし、狂乱のアーミングノイズを響かせる’"Smoke On The Water’"(エンディングでギタークラッシュをやらかしたようなノイズがあります)と、アンコールに来てリッチーもキレまくっています。

‘"Smoke On The Water’"のあと’"Over The Rainbow’"が流れますが、鳴りやまないギターノイズの中、再びバンドがステージに上がります。ジミヘンを思わせるノイズの中からアドリブジャムを聴かせ、O.J.ヴァージョンの’"Hey Joe’"をプレイして、終了です。’"Hey Joe’"のソロの導入のチョーキングは、いつ聴いても鳥肌がたちます。

AMS 9607-2-1/2
London 4. November 1995
Disc 1

1. Over The Rainbow
2. Spotlight Kid
3. Too Late For Tears
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Hunting Humans
6. Wolf To The Moon
7. Difficult To Cure
8. Still I’m Sad
9. Man On The Silver Mountain

Disc 2

1. Temple Of The King
2. Black Masquerade
3. Ariel
4. Since You Been Gone
5. Perfect Strangers
6. Hall Of The Mountain King
7. Burn
8. Smoke On The Water

メンバー確定以前に噂されていたバンド名をタイトルにしたこのライヴCDは、ヨーロッパ・ツアー最終日となる1995年11月4日、ハマースミス・オデオンにて行なわれた公演をオーディエンス録音でとらえた2枚組です。前日の公演は’"Extra Long’"として名盤になっていますが、次の日のこの公演はいま一つ地味な存在になっています。ステージから離れた場所で録音したようです。バランス自体はまあまあなのですが、シャリシャリとした音質で、高音部が耳にツラい感じは少しあります。

1曲目が’"Over The Rainbow’"となってますが、実際は「威風堂々」のテープ部分までで、ドロシーの台詞から’"Over The Rainbow’"のテーマ演奏は、’"Spotlight Kid’"の冒頭に収録されています。

リッチー以外のメンバーの演奏の出来は決して悪くはないのですが、バンドのプレイとして前日のようなマジックを感じる瞬間はほとんどありません。ドゥギーのMcもなにか淡々としていて、アドリブ・ソングや遊びもほとんどなくリハーサル通りという感じの出来になっています。リハーサルとそれほど違わなくても、リッチーの出来がよければカッチリとまとまった演奏となるところですが、この日は肝心のリッチーのプレイが前日と比べると生彩を欠いているように感じられます。ギター・サウンドがいつもと少し違うので、その辺に原因があったのかもしれません。

‘"Hunting Humans’"や’"Black Masquerade’"等で、後半のギター・ソロとなるべき部分でキーボード・ソロをとらせているのがちょっと変わっています。リッチーが気がノらなくて、ポールに振ったのか、別の理由があったのかはわかりませんが、リッチーのソロを期待する大部分のファンにとっては盛り上がらない展開でしょう。ドゥギーも後半にいくにしたがってバテてきたのか、音を外す場面が多くなってきます。

アンコール、’"Burn’"を無難に (構成を思いきり間違えてますが (^^;))こなしたあと、スタッフか観客に無理矢理歌わせる’"Smoke On The Water’"をプレイして、終了です。この日は普段のステージの水準からいっても出来はいま一つで、前日で全てエナジーを使い果たしたような印象です。アンコールでの飛び入りが唯一最終日らしいところでしょう。

イギリスでのコンサートを終え、いよいよ日本に上陸することになります。この他のヨーロッパ・ツアーの音源としては、ツアー序盤のオスロ、中盤のミラノのステージがそれぞれプライヴェート映像で出回っています。