No Number
Gothenburg 30 September,1983
Disc 1

1. Land Of Hope And Glory – Over The Rainbow
2. Spotlight Kid
3. Miss Mistreated
4. Fool For The Night
5. I Surrender
6. Can’t Happen Here
7. Catch The Rainbow
8. Drinking With The Devil
9. Difficult To Cure

Disc 2

1. Power
2. Blues
3. Stargazer
4. Stranded
5. Death Alley Driver
6. Fire Dance
7. All Night Long
8. Maybe Next Time
9. Since You Been Gone
10. Long Live Rock’n’Roll
11. Smoke On The Water

9月30日に行われた北欧ツアー初日、スウェーデンでのコンサートを収録しています。このツアーは一週間程度の短期間で終了しています。

アナログ時代に1枚ものでリリースされていた音源で、オーディエンス録音ですが、なかなかヌケの良い音で録音されています。バランスはいま一つですが、低音を強調してやると、ましになる感じです。

演奏は、かなり聴き応えがあります。"I Surrender"ではエンディングのソロを3分以上やっていますし、"Catch The Rainbow"もコンパクトになったとはいえ、この時期の演奏としてはたっぷりと聴かせてくれる演奏になっています。"Smoke On The Water"は、この頃から始めるようになったバラードで始まるパターンです。

ヨーロッパ・ツアーのあと、アメリカを周りますが、このアメリカ・ツアーはチケットの売上げが伸びずに日程がキャンセルになったということもあったらしく、現在のところ完全に信用できるデータに乏しいです。アメリカ・ツアーを収録したアイテムも数少なく、以前アナログ盤でアメリカ公演といわれていたものも、イギリス・ツアーのものだということになっているものもあります。

前年までにくらべると、明らかにツアーに割いている時間が少ないのは確かですが、個人的な推測を許していただけるなら、おそらくマネージャーはこの頃、Deep Purple再結成に向けて再び動き出していたのかもしれません。"Bent Out Of Shape"アルバムのプロモーションをちゃんとやる姿勢を、この頃のバンドの動きからは感じ取れないのです。翌年2月に予定されていたヨーロッパ・ツアーも結局行われた様子はなく、3月になって、結果的にRainbowの最終ツアーとなってしまった日本へやってきます。

PANDORA-007
Kalamazoo 15. May 1982

1. Over The Rainbow
2. Death Alley Driver
3. Miss Mistreated
4. I Surrender
5. Can’t Happen Here
6. Tearin’ Out My Heart
7. Man On The Silver Mountain
8. Rock Fever
9. Lazy
10. Stone Cold
11. Power
12. Difficult To Cure
13. Drum Solo
14. Long Live Rock’n’Roll
15. Smoke On The Water
16. Maybe Next Time

現在判明しているツアー日程では、開始後4日目にあたる、ミシガン州でのライヴを収録したものです。同じ日の音源のライヴCDが"Satisfaction Guaranteed"というタイトルでも出回っています。別ソースという話もありますが、私はソース自体は同じだと思っています。世代の違いやイコライジングで聴いた印象が異なりますが……

このライヴ音源のポイントは、何といってもそのセットリストにあります。"Death Alley Driver"でスタートするコンサートはほとんど知られておらず、ライヴ音源でもこれと次に取り上げる"Death Alley Driver"位しかありません。1983年に演奏されているときよりも、若干テンポが遅く、スタジオ盤に近い感じの演奏になっています。

それから"Rock Fever"をフルヴァージョンで演奏しています。現在ライヴCDが出回っている音源でこの曲が収録されているのは、この日だけです。なかなかかっこいい仕上がりになっています。そして、"Man On The Silver Mountain"も、このツアーではあまり演奏している日はなく、Rainbowのライヴ音源の中でも、1,2を争う珍しいセットリストとなっています。

音質は、オーディエンス録音で、残念ながらあまり良くありません。バランスはまあまあですが、全体的にかなりこもり気味です。音割れなどはほとんどありませんので、イコライジングして聴けば、かなり聴ける音質になります。イコライジングなどの手間をかけたくない人は"Satisfaction Guaranteed"をチョイスするのがいいでしょう。

GRYPHON-017/18
Montreal 12. June 1982
Disc 1

1. Land Of Hope And Groly – Over The Rainbow
2. Death Alley Driver
3. Miss Mistreated
4. I Surrender
5. Can’t Happen Here
6. Tearin’ Out My Heart
7. Lazy – All Night Long

Disc 2

1. Stone Cold
2. Power
3. Difficult To Cure
4. Drum Solo
5. Long Live Rock’n’Roll
6. Smoke On The Water

北米ツアーからの音源で、"Super Sonic Sound Machine"から約1カ月後のモントリオールでのライヴを収録しています。このカナダで行われたコンサートのサポートはScopionsがつとめていました。この後のアメリカ・ツアーでもしばしばサポートをつとめています。一時期、「ボブ・ロンディネリ、Scopionsに参加」という噂が立ち上ったりしたこともありましたが、ボブの脱退の裏事情にこの辺が絡んでいるのかな、とも勘ぐったりしちゃったりなんかして。

それはともかく、"Super Sonic Sound Machine"と共通するポイントは、オープニングが"Death Alley Driver"であることです。"Super Sonic Sound Machine"の方は、"Rock Fever"もフルバージョンでプレイされているなど、興味深いセットリストで、音の悪さをカヴァーしていました。"Death Alley Driver"の方は、セットリストは並ですので、音の方に期待がかかる訳ですが…

はっきりいって、最悪です。音質自体は"Super Sonic Sound Machine"と同等か、少しいいかな、位なのですが、ピッチが早くなったり遅くなったり…大変聴きにくいです。安定する箇所もありますが、いくぶん低めで安定するので、ビシッとした演奏に聞こえません。

ショーのほうは、余りMCも入らず、淡々と曲が進んでいきます。演奏自体はそんなに悪くないのですが、"Difficult To Cure"でリッチーが音を外したり、ジョーも歌の出をトチるのが目立ちます。

あと、収録時間がトータルで80分強、というところです。CDの収録時間の限界で、これでも2枚組になってしまうんですが、この音で、この内容で、2枚組でこれを聴かされるというのは…うーみゅ。どうせなら曲間をもうちょっとカットするとか、ドラム・ソロ、キーボード・ソロはすっとばすとか (おぉっと (^^;))して、1枚にしてくれたほうがどれだけいいか…

Insanity Party Box

WLG – 136R5/6
Harrisburg 21 June 1982
Disc 1

1. B.G.M.
2. Spotlight Kid
3. Miss Mistreated
4. I Surrender
5. Can’t Happen Here
6. Tearin’ Out My Heart
7. Ritchie’s Blues
8. All Night Long
9. Child In Time

Disc 2

1. Stone Cold
2. Power
3. Difficult To Cure – Joyful Joyful
4. Key. Solo
5. Joyful Joyful – Difficult To Cure (Reprise)
6. Dr. Solo
7. Jealous Lover
8. Since You Been Gone
9. Smoke On The Water

アメリカ・ツアーから、中盤にあたる6月21日のペンシルヴェニア州で行われたコンサートを収録しています。ボックス・セット、"Insanity Party"の1枚です。

多少歪みがありますが、まあまあのオーディエンス録音です。バランスもこの程度であれば合格だと思います。ただ、女性コーラスがちょっと大きすぎるかもしれません。それから、少しこもり気味な感じがしますし、もうちょっと会場のエコーが入っていればより私の好みなんですが、十分聴ける音質だと思います。

内容はこのツアーの標準的な物で、前半はハプニングもなく、淡々と進行していきます。1曲目がかなり怪しい仕上がりになってしまっていて、あまり調子がよくなかったのではないかと思わせます。

後半にきても、この頃エンディングとなっていたはずの"Long Live Rock’n’Roll"をやっていなかったり (ひょっとすると、カットになってるかもしれません)して、いま一つ内容に納得のいかないライヴです。Disc2の7で、"Jealous Lover"を聴けるのが若干救いになっています。ここで聴ける物のほかには、この2日後といわれているニューヨークでの音源しか確認していません。ニューヨークでは1コーラスで終わっていましたが、ここでは2コーラス聴くことが出来ます。

この時のアメリカ・ツアーは8月下旬まで続きます。終盤にあたる8月18日のサン・アントニオでのステージはビデオ撮影され、"Live Between The Eyes"としてリリースされました。この長期に渡るツアーの成果か、アルバム、シングルとも、Rainbowの全作品中、最もアメリカのチャートで健闘したものになりました。

Power Gate 071
Osaka 12 October 1982
Disc 1

1. Intro
2. Over The Rainbow
3. Spotlight Kid
4. Miss Mistreated
5. I Surrender
6. Can’t Happen Here
7. Tearin’ Out My Heart
8. Lazy – Woman From Tokyo – All Night Long
9. Stone Cold

Disc 2

1. Power
2. Blues
3. Difficult To Cure
4. Blackmore Solo
5. Rondinelli Solo
6. Long Live Rock’n’Roll – Hey Joe
7. Maybe Next Time
8. Smoke On The Water
9. Somewhere Over The Rainbow

コメント未作成

WIG-121R9/10
Kyoto 16 October, 1982
Disc 1

1. Spotlight Kid
2. Miss Mistreated
3. I Surrender
4. Can’t Happen Here
5. Tearin’ Out My Heart
6. Lazy
7. All Night Long
8. Child In Time – Stone Cold
9. Power
10. Difficult To Cure

Disc 2

1. Keyboard Solo
2. Difficult To Cure (Reprise)
3. Drum Solo
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Since You Been Gone
6. Woman From Tokyo
7. Fire
8. Smoke On The Water

アメリカ・ツアー終了後、約1カ月半のインターバルをとって、10月12日の大阪公演から日本ツアーが開始されます。これは、大阪3連続公演の後に行われた京都公演を収録しており、ボックスセット"Incubus Party"の一枚として数年前にリリースされたものです。現在でも見つかる可能性は高いですが、もともと高価な価格設定だったものなので、まだそれほど安価では入手できないかもしれません。

オーディエンス録音です。ピッチが早めなので、ダルく聴こえる個所はありませんが、ちょっと早すぎかも。ダビングによる音の濁りはそれほど感じないので聴きづらい事はありませんが、もともとのバランスでリズム隊が聞き取りづらく、観客の手拍子が多少リズム音痴なのも手伝って、かなり混沌とした雰囲気です。しかし、ホントにリズムが聴こえてこない……観客の手拍子でリズムを取らざるを得ない場面が延々と続くのはツラい(笑)

前年に同会場で行われたコンサートでは、観客がステージに押し寄せた事でリッチーがナーヴァスになり、早めにコンサートを終わらせています。この時観客はなかなか帰ろうとせず、ステージに補助椅子を投げたりし、あわや暴動になりかけたそうですが、今回は良い雰囲気でコンサートは進行しています。ジョーの声に疲労の影がありますが、演奏自体はタイトだと思います。アンコールで、この年では珍しい、"Fire"をプレイしています。

NT-82601/2
Fukuoka 17 October,1982
Disc 1

1. Spotlight Kid
2. Miss Mistreated
3. I Surrender
4. Can’t Happen Here
5. Tearin’ Out My Heart
6. All Night Long
7. Stone Cold
8. Power
9. Difficulut To Cure (Intro)

Disc 2

1. Difficult To Cure
2. Key. Solo
3. Dr. Solo
4. Long Live Rock’n’Roll
5. Maybe Next Time
6. Since You Been Gone
7. Smoke On The Water
8. Man On The Silver Mountain

京都の翌日にあたる、10月17日に福岡サンパレスで行われたステージを収録したものです。音質は、ヴォーカル以外の楽器があまり全面に出てこないオーディエンス録音で、クリアーではありますが、低域のノイズが大きく、リズム隊が殆ど何をやっているかわかりません。ホールの反響か何かがだいぶ拾われているようです。

この来日時、ジョーは風邪をひいていたようで、良いパフォーマンスを披露している日は少ないのですが、この日もかなり辛そうです。バックのコーラスのおねーちゃんに助けられている部分がかなりあります。リッチーのプレイも、最初の方はかなり地味に聞こえますが、音質のせいもあるかもしれません。

この頃のセット・リストで、ハイライトとなるのは、いろいろ意見が分かれるかもしれませんが、個人的には"Tearin’
Out My Heart"がその一つだと思っています。この日もイントロのフリー・ソロから素晴しいフレーズの組立が聴けます。ジョーもこの曲のパフォーマンスは、他の曲よりもいいと思います。後半の畳み掛ける展開は"Mistreated"、"Love’s No Friend"と続いて来た、リッチーお得意の展開ですが、やはりカッコいいですね。あまり音が良くなくて楽しめないのが残念です。

アンコールの"Smoke On The Water"のあと、なりやまない歓声に答えてこの年のツアーでは珍しい"Man
On The Silver Mountain"をプレイしています。やはりレギュラーで演奏されていないせいか、少し粗い (ジョーがトチるのが目立ちます)ですが、ノリノリでプレイされています。